はじめに
こんにちは、RIVERIST 編集部です。
今回は「リバーシーバスのリリース方法」について、僕たち自身が実践しているポイントをまとめました。
キャッチ&リリース文化は、川というフィールドを長く楽しむための基本的なマナー。
釣れた喜びのあと、その命を丁寧に川へ返す――それもまた、リバーアングラーの誇りです。
リリースの基本理念|「次も出会えるために」
シーバスは成長の早い魚ですが、河川個体は一尾ごとの存在が貴重。
無理な扱いや長時間の陸上撮影は、魚の体力を奪い命を落とす原因になります。
リリースの目的は「生かして返す」こと。
単に“逃がす”のではなく、“再び元気に泳ぎ出せる”状態で返すのが理想です。
ファイト中から始まる「優しい釣り」
リリース成功のカギは、実はファイト中から始まっています。
- ドラグ設定を適切に:強引に寄せすぎず、魚に無駄なダメージを与えない。
- 極力短時間で勝負:長引くファイトは乳酸が溜まり、蘇生が難しくなる。
- エラ洗いを受け流す:無理に止めようとせず、竿のしなりでいなす。
キャッチ後の扱い方|魚体を傷つけないために
魚を手にした瞬間から、リリースの成功・失敗が決まります。
- 乾いた手で触らない:魚の粘膜が剥がれ、感染症の原因になります。
→ ウェットグローブ or 水で濡らした手で扱う。 - 地面に置かない:砂や小石でウロコや皮膚が傷つく。
→ 水中またはウェーディングネットの中でキープ。 - フックは素早く外す:プライヤーで丁寧に。エラ付近なら無理に取らずカットする判断も。
写真撮影のコツ|魚にも優しい記録の残し方

せっかくの記念、写真は撮りたい。
でも、ほんの数秒で済ませる工夫が大切です。
- 水中 or 水面ギリギリで撮る
→ 魚が呼吸できる環境を保ったまま撮影できる。 - 構図を決めてから魚を持つ
→ カメラ設定やアングルを先に整えておく。 - リリース後の“泳ぎ去る瞬間”を撮るのもおすすめ
→ RIVERISTではこの写真を「最も美しい瞬間」と呼んでいます。
リリースの実践|蘇生の手順
魚を水に戻したあとも、すぐに離すのはNG。
流れの中で体力を回復させる時間が必要です。
- 魚を上流に頭を向けて持つ
- 水をエラに通すように前後にゆっくり動かす
- 尾ビレが動き始めたら手を離す
焦らず、魚が自ら泳ぎ出す瞬間まで見届けましょう。
注意すべき環境条件
- 真夏の高水温期は魚への負担が大きい
→ 短時間ファイト・早期リリースを意識。 - 冬季の低水温時は蘇生に時間がかかる
→ 水中キープで呼吸を整えさせる。 - 河川の流速が強い場所では、静かなヨレで蘇生を。
RIVERISTより
RIVERISTは、「釣って終わり」ではなく「釣って、返して、残す」文化を大切にしています。
あなたのリリースが、未来の川とアングラーを守ります。
📩 ぜひあなたの“リリースの瞬間”写真や工夫も、RIVERISTにシェアしてください。
(→ 投稿フォーム:「思い出のリバーシーバス釣行記」ページへ)
まとめ
- リリースは“魚を生かして返す”行為
- ファイト中から優しく、触れるときは濡れた手で
- 撮影は短時間で、水中・水辺で完結
- 蘇生は焦らず、魚が泳ぎ出すまで見届ける
リバーアングラーの美学は、キャッチの数ではなくリリースの丁寧さに現れます。
あなたの一尾が、次の誰かの感動につながりますように。
最近のコメント