【リバーシーバス飛距離アップ講座】村岡昌憲流“正しく飛ばす”5つのコツと練習法(保存版)RIVERIST要約&レビュー

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こんにちは。RIVERISTのBORAです。

今回はリバーシーバス釣りにおけるテクニック編として、私が最も勉強になったと感じているとっておきの動画をご紹介します。

「遠くに“投げる”じゃなく、ロッドの力で“正しく飛ばす”」

川のシーバスは、最後の10mが釣果を分ける。
村岡昌憲さんの解説をもとに、飛距離が伸びない原因と“今日から+10m”の練習法を、リバーゲーム視点でまとめました。

youtube動画

飛ばない人に共通する3つの原因

  1. 遠心力を使えていない
    肘が低くスイング半径が小さい=速度が出ない。外周(長い半径)を使うほど初速が上がる。
  2. ロッドの“バット”を曲げられていない
    ティップだけをピシッと振ってもスピードは出にくい。
    バットをしっかり曲げて復元力を引き出すのが基本。
  3. 手投げ(体と手が分離)
    体重移動と上半身の連動が弱い。軽いルアーでも全身の連動が必須。

実践5ポイント(使用タックル例付き)

動画内のセット例

  • ルアー:トレイシー25g
  • ロッド:10.4ft
  • リール:3000番
  • ライン:PE0.8号
    → 本人で約100m。一般的には80〜85mの声が多い。

① 体重移動を“主役”に(右→左へ100→100)

  • 飛距離の半分は体重移動で生まれる
  • 野球の外野手のように、右足100% → 左足100%へ明確に移す。
  • 岸やテトラではステップを踏まないが、重心ははっきり移動させる。

ドリル1:体重だけで投げる

  • 右肘を脇腹に固定(離さない)。
  • 肩・肘・手首を使わず、体重移動だけでキャスト
  • “体でバットを曲げる”感覚をつかむ(手の力では曲がらない竿も、体重なら曲がる)。

② 胸筋(大胸筋)を“開いて→縮める”

  • 構えで右手を大きく後方へ引いて胸を開く
  • 右→左の体重移動に合わせ、胸筋を縮めて押し出す
  • ①に+αの初速がのる。

③ 肘を高く・腕を長く(半径最大化)

  • 肘が低い=半径が短い=速度が出ない。
  • 肘を高く保ち、長い円で振る。
  • それでもバットが曲がらないなら手投げ。ドリル1に戻る。

④ 手首“約90°”を意識+腕の回旋を止めない

  • 投球と同様、体の回旋に腕の回旋を同調させる。
  • 手首は伸ばし切らず“90°意識”(実際は遠心力で伸びるが、意識が重要)。
  • 右→左の体重移動に連動して、ティップが大きく移動する。
  • 体の正面で回し切る(手だけが先行=手投げを防ぐ)。

ドリル2:肘高キープ→正面解放

  • 肘を無骨なくらい高く構え、正面で腕を回し切る練習。
  • ドリル1と交互に行い、“体で曲げる→正面で解放”を同期させる。

⑤ 左手を“強く引き”、しなりを90°で解放(ムチ化)

  • 体重移動と回旋で最大限しならせたロッドを、
    左手を素早く引いて“下方向へ約90°ベクトル転換”
  • ムチ(または恐竜の尻尾)のように、溜めたエネルギーを一瞬で解放=初速が跳ね上がる。
  • ポイントは「方向転換の速さ」。ゆっくり“抜く”のではなく、“バチン!”と弾く

後半の反復強調ポイント

  • 「溜めたパワーを急激に方向転換させると、ロッドのお尻側(バット)が最大限曲がり、ルアーがバチン!と飛ぶ」
  • これを繰り返し体に入れることで、解放のタイミングが合い、飛距離が一段上がる。

リバーシーバスでの実戦TIPS

  • 狙いは“遠さ”より“流芯・有効帯に届くこと”。届けば勝ち。
  • アゲインストは低弾道+後方重心系(鉄板・シンペン)が有利。
  • 立ち位置で風裏障害物の影を使い、向かい風の影響時間を短くする。
  • 狭い川幅は角度とラインコントロール>フルスイング
  • PEは細め(例:0.8号)。リーダー径と結束を丁寧にし、空気抵抗を減らす

よくあるつまずきと処方箋は?

  • 肘を上げてもバットが曲がらない
    → 手投げです。ドリル1(肘固定・体重のみ)に戻る。
  • 右手を大きく引くと手だけ先行
    体の正面で回し切る位置を毎回同じに。ドリル2で“正面解放”を刷り込む。
  • 解放のタイミングが合わない
    → ①(体重)⇄③(肘高)⇄④(手首90°)⇄⑤(左手の引き)を交互練習
    ある瞬間“スコーン!”と抜けるキャストが出る。その感覚を再現する。

10分練習メニュー(河原で)

  1. ドリル1(体重だけ)×10投:バットが“体で”曲がる感覚。
  2. 肘高スロー×10投:半径を最大化、正面解放の位置を固定。
  3. 手首90°意識×10投:体重移動と回旋でティップを大きく動かす。
  4. 左手の“バチン”×10投:方向転換を速く、音と抜け感をチェック。
  5. 総合×5投:距離より“気持ちよく抜ける1本”を記憶。

まとめ

  • 体重移動が半分、残りをしならせて“速く”解放で伸ばす。
  • バットを体で曲げる → 正面で回し切る → 左手で90°解放
  • 「あと10m」は理論×ドリルで必ず届く。

参考

  • 🎥 元動画:村岡昌憲「ルアー飛距離アップ編」
    (※本記事は動画内容をもとに、リバーシーバス視点で再編集した要約です)
youtube動画

管理人BORAのレビュー

「“力むほど飛ばない”を、やっと腑に落とせた一本」

  • 一番刺さったのは「左手の90°解放」
    体重移動で曲げたロッドを“バチン!”とムチ化するイメージ。これを意識しただけで、同じ力感でも初速の乗りがまるで違いました。
  • ドリル1(肘固定・体重のみ)は神。
    体でバットを曲げる感覚が掴めると、手が先走る“手投げ”が自然に矯正されます。結果、弾道が低く速くなり、アゲインストでも失速しにくい。
  • “正面で回し切る位置”を固定するとミスが減る。
    私はキャスト前に足の向きと肩のラインを毎回同じにセット。これで「引きすぎ→手だけ先行」の失敗が減りました。
  • 数字で実感
    同じタックル(PE0.8/25g級)で、向かい風の日に+7〜10m。
    届かなかった流芯にラインが入る瞬間、釣りの展開が一気に広がります。
  • リバーでの再現性が高い理由
    川は風・流れ・立ち位置の制約が大きい。フォームが安定すると、“届く角度”を維持したまま弾道と着水点を微調整できるので、狙った筋に落とす成功率が上がります。
  • これから試す方へ(私のチェックリスト)
    1. 構えたら右→左の重心100→100を頭の中でコール
    2. 胸を開いて右手を大きく引く(でも正面で回し切る
    3. 肘高・手首90°を“意識”だけは絶対忘れない
    4. 最後は左手で“バチン”(方向転換を速く)
    5. 5投に1回はドリル投でフォームをリセット
BORABORA
ここだけの話、ぶっちゃけ基本ただ巻きだけで釣る私としては、テクニックに関する勉強はこの村岡さんの動画をひたすら見て練習するといった事しかしていません。

釣りに行くというよりもキャスト練習をしにいっている感覚です(笑)

それくらい村岡さんにはお世話になりっぱなしで感謝しています。
村岡さんありがとうございました!

RIVERISTは「川で遊ぶ人」のための実験場。
この記事を読んだ方の“+10m体験談”をぜひ教えてください。実際の立ち位置・風向・ルアーまでセットで共有いただけると、記事内で紹介し、全国のRIVERISTに還元します。

ご連絡はこちらからどうぞ。

※本記事は村岡昌憲氏(ブルーブルー)によるYouTube動画
『ルアー飛距離アップ編』をもとに、RIVERISTが独自視点で再編集・解説したものです。