はじめに
こんにちは。RIVERISTのBORAです。
今回は、環境・健康・科学の分野に焦点を当てたジャーナリスト
フローレンス・ウィリアムズさんの著書
『NATURE FIX(ネイチャーフィックス)自然が最高の脳をつくる』を紹介します。

画像出典:『NATURE FIX ― 自然が最高の脳をつくる』(NHK出版)書影/Amazon.co.jpより引用
一言で言えばこの本は、
「なぜ自然が人の身体と心に良いのか?」を科学的に解き明かしてくれる一冊。
川での時間がなぜあれほど心地よく感じるのか——
その理由を“科学”の視点から読み解いてくれます。
自然が脳を整える3つの理由
1. ストレスを軽減し、集中力を高める
自然に触れることで、ストレスホルモン「コルチゾール」の分泌が抑えられ、脳の前頭葉がリセットされます。
結果として、思考がクリアになり、集中力が戻る。
釣り人が川辺で“無心”になれるのは、まさにこの効果です。
2. 犯罪率を下げ、人を穏やかにする
緑の多い環境では犯罪が減るというデータがあります。
自然が人の情動を安定させ、攻撃性を下げているのです。
穏やかな川の流れを眺めていると、誰もが優しくなれる気がします。
3. 五感すべてを通して癒す
木の香り、鳥の声、川のせせらぎ。
自然の音や匂い、風景が脳波をアルファ波へ導き、心拍を安定させます。
つまり、川に立つだけで、心と体が同時に整っているのです。
どれくらい自然に触れればいいのか?
研究によると、
- 月に5時間以上自然の中で過ごす人は幸福度が高く、
- 年に1回は“大自然での畏敬体験”を持つことで、人生満足度が上がるそうです。
リバーシーバスアングラーなら、
週末の数時間の釣行と、年に一度の「九頭竜川」「由良川」レベルの大自然のある河川への遠征が、
まさに“脳の健康法”になっているわけです。
日常でできる「自然の取り入れ方」
- 室内に観葉植物を置く
- ヒノキのアロマを焚く
- デスクトップの背景を川や森の風景にする
- 川の音をBGMにする
外に出られない日でも、“自然を感じる工夫”で心は整います。
フィンランドに学ぶ「自然と共にある社会」
フィンランドでは、国をあげて「自然との共生」を推進。
“自然処方箋”という考え方があり、医師が森での散歩を処方することも。
川や森を「人の健康を支える場所」として位置づけているのが印象的です。
日本でも「川と人との距離」をもう一度見直すべき時かもしれません。
BORAの考察:川は“心の再起動ボタン”

リバーシーバスに夢中になる理由。
それは魚を釣ること以上に、「心が整う」からだと思っています。
流れの音、風の匂い、ロッドを通して伝わる水の重み。
そのすべてが、脳に“自然のリズム”を取り戻させてくれる。
釣れない日も、なぜかスッキリ帰れる。
『NATURE FIX』を読んで、その理由が科学的に裏づけられた気がします。
川は、僕たちの“心の再起動ボタン”です。
まとめ
・自然はストレスを減らし、脳を活性化する
・月5時間・年1回の自然体験で幸福度UP
・五感で感じる自然が最高の癒し
・リバーシーバスは「科学的にも理にかなった癒しの習慣」
参考文献
本記事は、フローレンス・ウィリアムズ著『NATURE FIX ― 自然が最高の脳をつくる』(NHK出版)を参考に執筆しています。一部に本書の要旨を引用していますが、本文の解釈および考察は筆者(BORA)によるものです。
『NATURE FIX ― 自然が最高の脳をつくる』
著:フローレンス・ウィリアムズ
最近のコメント